値上げのお知らせメール 顧客に失礼なく伝える5つのポイント
価格改定(値上げ)のお知らせ

件名:【重要】[製品・サービス名] 価格改定のご案内
株式会社[会社名]
[顧客名]様いつもお世話になっております。
株式会社[会社名]、[部署名]の[担当者名]です。平素より、弊社[製品・サービス名]をご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます。
この度、誠に心苦しいお願いではございますが、[製品・サービス名]の価格を改定させていただくこととなりました。
昨今の[原材料費の高騰/輸送コストの増加/製品の品質向上のための投資など、具体的な値上げ理由]により、現行価格でのご提供が困難な状況となっております。
つきましては、[価格改定日]より、[新価格]に価格を改定させていただきます。
(例:〇月〇日より、[新価格](税込み)に変更させていただきます。)お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
今回の価格改定に伴い、ご不明な点等ございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
今後とも、[製品・サービス名]をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
今回は、ちょっと言いにくいけど、とっても大切な「値上げのお知らせメール」について、スムーズな伝え方を解説します。
この記事を読めば、値上げのお知らせメールを、お客様にきちんと理解してもらい、むしろ信頼関係を深めるチャンスに変えることができますよ。
値上げのお知らせメールを書く前の準備から、具体的な書き方、そして様々な状況に合わせた例文まで紹介。
まずは、メールを書く前の大切な準備について見ていきましょう。
値上げのお知らせメールを書く前の準備
値上げの理由を明確にする
値上げのお知らせメールを作成する上で、まず最初にやるべきことは「なぜ値上げをするのか」という理由を明確にすることです。
この理由が曖昧だと、お客様に不信感を与えてしまう可能性があります。
原材料費の高騰、輸送コストの増加、製品の品質向上のための投資など、値上げに至った具体的な理由を、お客様に分かりやすく説明できるように準備しましょう。
例えば、
世界的な〇〇の価格高騰により、現状価格でのご提供が難しい状況となりました
のように、客観的な事実に基づいた説明を心がけましょう。
値上げの理由を明確にすることで、お客様からの理解を得やすくなり、納得感のある価格改定に繋げることができます。
顧客への影響を具体的に把握する
次に、値上げがお客様にどのような影響を与えるかを具体的に把握することが重要です。
お客様の利用状況や購入頻度などを分析し、値上げによってどのような変化が起こるかを予測しましょう。
たとえば、頻繁に購入してくれるお客様には、値上げによる負担が大きくなる可能性があります。
そのような場合は、特別な割引やポイント還元などの代替案を用意することも検討しましょう。
また、値上げによってお客様が離れてしまう可能性も考慮し、顧客満足度を維持するための対策を立てておくことも大切です。
お客様への影響を具体的に把握することで、より丁寧で誠意ある対応が可能となり、お客様との良好な関係を維持することができます。
価格改定を伝えるビジネスメールの基本構成5つのポイント
値上げの理由と顧客への影響を整理したら、いよいよメール作成です。
ここでは、失礼なく値上げを伝えるためのメールの基本構成を解説します。
以下の5つのポイントを押さえることで、顧客からの理解を得やすくなるでしょう。
件名で値上げを明示する
メールの件名で、値上げについて伝えることが重要です。
具体的に「価格改定のお知らせ」や「[製品・サービス名] 価格改定のご案内」のように記載しましょう。
これにより、顧客はメールを開封する前に内容を把握できます。
件名で値上げを隠してしまうと、不信感につながる可能性があります。
冒頭で値上げのお知らせと謝罪を述べる
メールの冒頭で、まず値上げをお知らせし、その上で謝罪の言葉を述べましょう。
値上げというネガティブな情報を伝えるため、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。
「誠に恐縮ではございますが」「心苦しいお願いではございますが」などの言葉を添え、クッション言葉を使いながら丁寧に伝えるようにしましょう。
値上げの理由を丁寧に説明する
値上げの理由を具体的に説明することで、顧客の理解を得やすくなります。
原材料費の高騰や、品質向上のための投資など、具体的な理由を記載しましょう。
ただし、長文にならないように注意が必要です。
専門用語は避け、誰にでもわかりやすい言葉を使うように心がけましょう。
価格改定後の価格と適用日を明記する
価格改定後の価格と適用開始日を明確に記載しましょう。
これにより、顧客はいつから新しい価格が適用されるのかを把握できます。
価格については、税込み価格と税抜き価格の両方を記載すると親切です。
適用日については、具体的な日付を記載するようにしましょう。
顧客への感謝の言葉で締める
最後に、日頃の感謝の気持ちを伝えることで、顧客との良好な関係を維持できます。
「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」といった言葉で、丁寧な印象を与えましょう。
また、不明な点があれば遠慮なく問い合わせてほしい旨を記載すると、顧客からの信頼感も得やすくなります。
状況別 値上げのお知らせメール例文
続いては、製品、サービス、複数製品という状況別に、具体的な値上げのお知らせメールの例文を紹介します。
それぞれの例文を参考に、自社の状況に合わせて調整してください。
製品の値上げを通知する例文
件名:[製品名] 価格改定のお知らせ
[顧客名]様
平素より、弊社製品[製品名]をご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます。
さて、誠に恐縮ではございますが、この度、[製品名]の価格を改定させていただくことになりました。
昨今の原材料費の高騰や、製造コストの上昇により、現行価格でのご提供が困難な状況となっております。
つきましては、[価格改定日]より、[新価格]に価格を改定させていただきます。
日頃よりご愛顧いただいておりますお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
今後とも、弊社製品[製品名]をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
この例文は、製品の値上げを通知する際の基本的な構成を示しています。
値上げの理由、新価格、適用日を明確に記載し、顧客への感謝の言葉で締めることで、丁寧な印象を与えます。
サービス料金の値上げを通知する例文
件名:[サービス名] 料金改定のお知らせ
[顧客名]様
いつも[サービス名]をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、[サービス名]の料金を改定させていただく運びとなりました。
昨今の運営コストの上昇に加え、サービスの品質向上を図るため、今回の改定に至りました。
具体的には、[価格改定日]より、月額料金を[新価格]に変更させていただきます。
ご契約いただいておりますお客様には、ご負担をおかけいたしますが、より一層のサービス向上に努めてまいりますので、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
今後とも、[サービス名]をよろしくお願いいたします。
この例文は、サービス料金の値上げを通知する際のポイントを押さえています。
値上げの理由を具体的に説明し、顧客への影響を考慮した丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
複数製品の値上げを通知する例文
件名:弊社製品 価格改定のお知らせ
[顧客名]様
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、誠に恐縮ではございますが、昨今の原材料価格の高騰などにより、下記の弊社製品の価格を改定させていただくことになりました。
[価格改定日]より、下記の通り価格を改定させていただきます。
- [製品名1]:[旧価格1] → [新価格1]
- [製品名2]:[旧価格2] → [新価格2]
- [製品名3]:[旧価格3] → [新価格3]
今回の改定で、お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、今後も品質の維持、向上に努めてまいりますので、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
引き続き、弊社製品をご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
この例文は、複数の製品の値上げをまとめて通知する場合に役立ちます。
どの製品がいくら値上げされるのかを明確に示すことで、顧客の混乱を防ぐことができます。
値上げを伝える際の注意点と顧客への配慮
一方的な通知にならないよう配慮する
値上げの連絡は、顧客にとって決して好ましいものではありません。
そのため、一方的な通知にならないように細心の注意が必要です。
メールを送る際には、まず値上げの理由を丁寧に説明しましょう。
なぜ価格を改定する必要があるのか、具体的な背景や状況を伝えることが重要です。
また、値上げによって顧客にどのような影響があるかを具体的に示し、理解を求める姿勢が大切です。
例えば、
今回の価格改定により、[顧客への影響]が予想されますが、品質向上のためご理解いただけますと幸いです
といったように、影響と配慮を示す一文を加えることを心がけましょう。
例文 価格改定の影響を示す一文
件名:[製品名]価格改定のお知らせ
[顧客名]様
いつも[会社名]の[製品名]をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、[製品名]の価格を改定させていただくことになりました。
昨今の原材料費の高騰により、現状価格を維持することが困難となりました。
つきましては、誠に恐縮ではございますが、[価格改定後の価格]に価格を改定させていただきます。
今回の価格改定により、[顧客への影響]が予想されますが、より一層の品質向上に努めてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
[会社名]
[担当者名]
顧客の質問や問い合わせに誠実に対応する
値上げのお知らせ後、顧客から様々な質問や問い合わせが寄せられることが予想されます。
これらの質問には、誠実かつ迅速に対応することが重要です。
質問に対しては、曖昧な表現を避け、具体的な根拠や情報を提示しましょう。
また、問い合わせに対しては、顧客の状況や疑問点を丁寧にヒアリングし、個別の状況に応じた回答を心がけましょう。
顧客からの質問や懸念に対して、真摯に向き合う姿勢を示すことで、顧客の理解と信頼を得ることができます。
例文 問い合わせ対応を促す一文
件名:[サービス名]料金改定のお知らせ
[顧客名]様
平素より[会社名]の[サービス名]をご利用いただき、厚く御礼申し上げます。
この度、[サービス名]の料金を改定させていただくことになりました。
昨今の運営コストの上昇により、誠に不本意ではございますが、料金を改定せざるを得ない状況となりました。
つきましては、[価格改定後の料金]に改定させていただきます。
ご不明な点やご質問がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
[会社名]
[担当者名]
値上げのお知らせメール まとめ
これまでの内容を振り返り、値上げのお知らせメールを作成する上で特に重要なポイントを3つにまとめました。
- 値上げの理由を明確に伝えること
- 価格改定後の価格と適用日を明記すること
- 顧客への感謝の気持ちを伝えること
これらのポイントを意識することで、お客様に失礼なく、かつ理解を得られる可能性を高めることができます。
また、メールを作成する際には、一方的な通知にならないよう、お客様への配慮を忘れないようにしましょう。
事前に値上げの理由や影響について丁寧に説明することで、お客様の不安や不満を軽減できます。
そして、もしお客様から質問や問い合わせがあった場合には、誠実に対応することが重要です。
今回の記事が、皆様のビジネスにおいて、価格改定をスムーズに進めるための一助となれば幸いです。